宇宙大規模構造進化研究部門│愛媛大学 宇宙進化研究センター

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塩谷研究員が共著者として参加した共同研究論文が 日本天文学会欧文研究報告論文賞(2011年、第16回)を受賞しました

 

日本天文学会では1996年から、日本天文学会欧文研究報告論文賞を創設し、過去5年以内に 日本天文学会欧文研究報告 (PASJ) に掲載された論文の中から、独創的かつ天文分野の研究の 進展に大きく寄与した優れた論文に対して賞を授与してきています。
2012年春季年会総会において、塩谷研究員が共著者として 参加した共同研究論文が日本天文学会欧文研究報告論文賞を受賞しました。


論文のタイトル:Nobeyama CO Atlas of Nearby Spiral Galaxies
掲載誌:PASJ, 59, 117−166(2007)
著者:Kuno, Nario; Sato, Naoko; Nakanishi, Hiroyuki; Hirota, Akihiko; Tosaki, Tomoka; Shioya, Yasuhiro; Sorai, Kazuo; Nakai, Naomasa; Nishiyama, Kota; Vila-Vilaro, Baltsar


「Nobeyama CO Atlas of Nearby Spiral Galaxies」は、野辺山宇宙電波観測所の 45m 電波望遠鏡を用いて行われた プロジェクトで、我々から 8150万光年以内の距離にある 40個の渦巻銀河・棒渦巻銀河内の一酸化炭素輝線の強度分布 (分子ガスの分布)を明らかにしました。この論文は、プロジェクトで得られたデータをまとめたもので、 渦巻銀河と棒渦巻銀河の分子ガスの分布の違いについて考察しています。また、このプロジェクトで得られたデータは、 近傍渦巻銀河のガスの分布の均質なデータベースとして国内のみならず海外でも広く利用されています。