宇宙大規模構造進化研究部門│愛媛大学 宇宙進化研究センター

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長尾助教、塩谷研究員、谷口センター長が共著者として参加した共同研究論文が 日本天文学会欧文研究報告論文賞(2010年、第15回)を受賞しました

 

日本天文学会では1996年から、日本天文学会欧文研究報告論文賞を創設し、過去5年以内に 日本天文学会欧文研究報告 (PASJ) に掲載された論文の中から、独創的かつ天文分野の研究の 進展に大きく寄与した優れた論文に対して賞を授与してきています。
2011年春季年会総会において、長尾助教(現京都大特定准教授)、塩谷研究員、谷口センター長が共著者として 参加した共同研究論文が日本天文学会欧文研究報告論文賞を受賞しました。


論文のタイトル:Lyα Emitters at z = 5.7 in the Subaru Deep Field
掲載誌:PASJ, 58, 313−334(2006)
著者:Shimasaku, Kazuhiro; Kashikawa, Nobunari; Doi, Mamoru; Ly, Chun; Malkan, Matthew A.; Matsuda, Yuichi; Ouchi, Masami; Hayashino, Tomoki; Iye, Masanori; Motohara, Kentaro; Murayama, Takashi; Nagao, Tohru; Ohta, Kouji; Okamura, Sadanori; Sasaki, Toshiyuki; Shioya, Yasuhiro; Taniguchi, Yoshiaki


この論文はすばる望遠鏡チームのプロジェクトである「すばるディープ・フィールド(SDF)」 の一環として行われた、赤方偏移 z = 5.7(距離=125億光年)の星生成銀河の探査結果を報告 したものです。SDFでは赤方偏移 z = 6.6(距離=128億光年)の星生成銀河の探査も行っており、 両方の成果から、宇宙初期の銀河形成の様子や、その時に生成された大質量星の紫外光で、 宇宙空間がどのように電離されてきたかを解明してきました。これらの成果は当該研究分野に 大きな影響を与え、既に100回以上も引用されています。




谷口センター長が授与された表彰状。